人生はメンタルが9割 心の穴研究家 内山和久のブログ

【本質】裏切りから立ち直る3ステップ【プロコーチが徹底解説】

うつ病 心の穴コーチング

こんにちは、内山です。

先日の記事で

『裏切りから立ち直る』

という話をしました。

前回の記事はこちら

今回はその続き

裏切りから立ち直る”感情”の活かし方

裏切りのダメージは深刻で
人によっては10年以上
立ち直れない人もいます。

俺のクライアントさんでは
30年近く苦しまれてきた人もいました。

今はすごい勢いで回復中で
これからの人生が楽しみになってきた。

このように語ってくれています。

裏切りから立ち直る時に大切なのが
今回、ご紹介する『感情』です。

ぜひ、参考にしていただければ幸いです。

先に結論から伝えると
裏切りから立ち直る時に大切なことは

『感情を3ステップで観ること』

後ほど詳しくご紹介しますが、
前提の話から進めていきます。

まず前回の記事のおさらいから。

裏切られた時の反応は
多くの場合、

相手を責める人
自分を責める人

に分かれます。

いずれも立ち直るためには
時間がかかりますが、

より時間がかかるのは
自分を責めてしまう人です。

なぜなら、相手を責める人は
怒りのエネルギーを
ポジティブに変換することも可能だからです。

『怒り』という『感情』は
とても強いエネルギーがあり
ある意味、ニトログリセリンのようなもの。

その爆発的なエネルギーを
次の目的に向けて使うことができれば
物凄い勢いで進むことができます。

しかし、その怒りのエネルギーが
自分に向けば、
ご自身を傷つける刃にもなり得ます。

その結果、対人恐怖症になる人や
うつ病になる人
重大な病気になることさえあります。

そして、また裏切られるかもしれないと考え
前に進むことができなくなる可能性もあります。

こうした悩みを打ち明けてくれる
クライアントがとても多いです。

しかし、必ずよくなって
再び前を向いて歩いて行くことができます。

その方法が今回、紹介する
『感情のリセット』です。

再始動して再び歩き出したい人は
ぜひ、最後まで読んでみてください。

『感情』がどのように働いているか?

現在、裏切りにあった人から
相談メールを沢山頂いています。

メッセージはこちら
info@c-efficacy.com

1通1通、全て返信させていただいていますが、
その中でこのようなお二人がいました。

かなり長文のメッセージですが

「あれ?私もお二人と同じ状態かもしれない?」

そう感じられる方が多いかもしれません。

経営者 武田さんのケース

最初に紹介する武田さん(仮名)は
経営者の方です。

武田さんのメールには
大まかにこのようなことが書かれていました。

・ビジネスパートナーに会社の現金と顧客データを全て盗まれた。

・また別の人にも裏切りられ、知り合いからの信頼が全て消し飛んだ。

・妻には応援して貰いたかったが、逆に詰められて苦しかった。

三重苦という言葉がありますが
まさしくその状態。

本当に辛い状態だと感じました。

会社員 中村さんのケース

もう一人は、会社員の中村さん(仮名)

・妻が家のお金を浮気相手に貢いでいた。

・そのことを妻に話すと逆ギレされ離婚することになった。

中村さんの場合も、かなり苦しい状態だと思います。

今回、お二人のメールを紹介したことには
大きな意味があります。

それは裏切られたにも関わらず

『感情が一切、湧かない』

ということ。

一般的に、信頼していた人に裏切られた場合

怒り、悲しみ、憎しみ

といった感情を感じます。

しかし、お二人の場合、
それが全くありません。

武田さんの場合、
会社のお金や顧客データを盗むこと自体
犯罪行為ですし、

パートナーが浮気をしていて、
さらに大切な家のお金を使い込んでいて
それを言うと「あなたが悪いんだ!」とキレられたら

いやいや、ちょっと待て!となります。

しかし、中村さんも武田さんも
相手を責める気持ちは一切、ありません。

次からどうすればいいか?
と考えられています。

感情がゼロという状態

俺はプロのコーチとして
裏切られた人から相談を受けた場合

そのクライアントの『感情』が
どのように働いているか?

を観ています。

怒りという感情が
相手に向いていたら正常。

あいつのせいで酷い目にあった!

今からあいつをぶん殴ってやりたい!

YAHYAHYAH状態であれば
立ち直りは早い。

しかし、怒りの感情が
自分に向いていたら
かなり辛い状態。

これはじっくりセッションをする
必要があると判断します。

そしてもう1つのパターンが
感情がゼロという場合です。

今回、ご紹介した
武田さんと中村さんが
まさしくこの状態。

え?そんなことがあるんですか!

そう思われるかもしれませんが、
確かにあります。

武田さんと中村さんは
相手のことを全く責めていません。

正確には『裏切られた』という感覚がないのです。

もちろん、客観的に考えれば
これが裏切られたという状態なんだろうな〜

とは思います。

しかし、それに対して

怒り、悲しみ、腹が立つといった
『感情』が殆ど湧いてきません。

これはかなり特殊な事例で
彼らが立ち直るためには
特別なセッションが必要になります。

なぜなら、彼らは『感情』が
殆どない状態で生きてこられた人だからです。

こちらの詳しい話は
この下のパートでお伝えします。

以前、『感情』がなければ
『絶対にやりたいことは見つからない』
という記事を書きました。

なぜなら、本当にやりたいことは
『感情』の中にしか存在しないからです。

詳しくはこちらの記事

なぜ、本当にやりたいことが分からないのか?

武田さんと中村さんに共通点していることは

『感情』がほぼゼロに近いということ。

そして、これから再び頑張ったとしても
また同じようなことが起こるかもしれない。

それを考えると何も手がつけられなくて辛い。

こうした状態で苦しまれています。

しかし、このような意見があるかもしれません。

内山さん!感情がないと言いますが、

それは信頼していた人に裏切られて
あまりにもショックが大きすぎて
感情を感じられなくなったのではないですか?

そう思われる人もいるかもしれません。

もちろん、そうしたケースはあります。

しかし、それはごく稀で
実は裏切りにあう以前から
感情がほぼゼロの状態で生きてこられていることが
圧倒的に多いです。

つまり元々、「喜怒哀楽」といった感情が希薄で
殆ど感じないまま生きてこられたケースが殆どです。

え?本当にそんなことがあるの?

そう思われることは自然なので
詳しく解説します。

感情の希薄さを確かめる3つの質問


多くの人は自分には感情があると思っています。

これはごく当たり前のこと。

しかし、次の3つの質問をしてみると
感情がとても弱いことが分かることがあります。

 

◆感情の希薄さを確かめる3つの質問

1. いつ「楽しい」という楽しさの感情を感じましたか?

2. いつ「腹が立つ」という怒りの感情を感じましたか?

3. いつ「嬉しい」という喜びの感情を感じましたか?

この3つの質問をした時に
「え?」と止まった人は要注意。

しばらくの時間をかけて
じっくり考えてみてください。

どうでしょうか?

出てきましたか?

感情が弱い人に3つの質問をすると
大抵、次のような答えが返ってきます。

そういえば3年前に『楽しい』と感じたことがあります。

そういえば5年前に『怒った』ことがあります。

そういえばここ何年も『感じたこと』がありません。

これに近い回答になります。

3年に1度しか楽しいと感じられない。
5年に1度しか怒らない。
嬉しいという感情はあまり思い出せない。

これは普通に考えれば異常事態です。

なぜなら、うちには4歳の娘がいますが、

楽しい、怒り、嬉しい

この3つはわずか1日の間で
それぞれ10回以上は感じています。

子育てをされたことがある人なら分かると思いますが
子どもは感情の起伏が激しく、

1日に何度も泣き、何度も笑い、何度も怒り、
何度も嬉しさを感じながら生きています。

しかし、いつからか

笑うことが減り
泣くことも減り
怒ることも減って
嬉しいとさえ感じなくなる。

古代ギリシャの時代から

人は感情の生き物だと言われてきましたが
その感情自体がなくなってしまうわけです。

感情があるのが人間なのに
その感情がなくなる。

これは一体、どういうことなのでしょうか?

俺はこう思います。

感情がなくなるとは
生きる意味がなくなると同義。


なぜなら、感情がなくなるとは
生きているのに

嬉しいと感じない。
悲しいとも感じない。
腹が立つこともない。
愛想笑いはするけど、心から笑うことはない。

だから達成感や充実感も感じない。

こうした状態を意味するからです。

そして、感情が枯渇した人ほど
不安や焦りだけは人の何倍も感じて生きています。

充実感や達成感、喜び、楽しいがないのに
不安や焦りだけは常に感じています。

人によっては生きる意味を見つけるために
自分探しの旅に出かけます。

人によってはインドに行ったり
高額セミナーに参加したり
パーソナルセッションを受けたりします。

しかし、どんなことをしても
感情は枯渇したまま。

なぜなら、感情が枯渇しているなんて
想定もしていないからです。

  • 裏切りから立ち直れない
  • やりたいことが見つからない
  • 自分と繋がっている感覚が弱い
  • 他人軸で生きている気がする

これらは全て感情の枯渇が
根本原因としてあります。

俺はこうした人の力になるために
「Hole理論」を広めています。

人によって感情のリセット方法が違うため
必ず個別セッションで対応しています。

この内容は今年のスクールで
すべて公開していくので
興味がある人はぜひ参加してください。

他のコーチングスクールとは
一線を画す内容になっています。

来月、3月5日に開校です
https://ssl.form-mailer.jp/fms/aaba7585688880

 

二種類の感情

ここからもう少し深掘りします。


感情には2種類あるということを
ご存じでしょうか?

それは

『情動』と『気分』

です。

情動とは、
嬉しい、悲しい、怒り、怖い
といった明確な理由によって
一時的に強く動く感情のこと。

例えば、尊敬している上司から褒められると
多くの人は『嬉しい』と感じます。

逆に、苦手だと思う人から
嫌味を言われたら
多くの人は『腹が立つ』と思います(笑)

吊り橋の上に立ち、
今からバンジージャンプをするとなれば
怖いと思うでしょう。

つまり、嬉しい、悲しい、怒り、怖いという情動には
明確な理由があります。

そしてその情動は
基本的に長続きしません。

例えば、上司から褒められて
嬉しいという情動が
翌朝まで続くことは基本的にありません。

バンジージャンプをする時は
怖いと思いますが、
その恐怖が翌朝まで続くということも
基本的にありません。

 

それに対して「気分」は

漠然とした心身の状態で
長期間に渡って続きます。

例えば、なぜかいつも
イライラしている人っていませんか?笑

俺のJR時代の上司は
いつも機嫌の悪い人がいました。

なぜか分からないけど
いつもイライラしていて
ちょっとしたことですぐに怒られました。

 

特に機嫌が悪い日は
朝、出勤した時点でムスッとしているので
すぐに分かるほどです。

そしてちょっとしたことで
怒り出すのです。

しかし、たまに機嫌のいい日もあって
その日はニコニコしていて
全く怒りません。

いつもなら怒っていたことをしても
機嫌がいい日は全く怒らないんですね(笑)

以前の上司のように

機嫌が悪い
虫の居どころが悪い

これが『気分』です

なぜ、機嫌が悪いのか?
なぜ、虫の居どころが悪いのか?

それには明確な理由がなく
イライラしている人は
いつもイライラしています。

しかし、こんな疑問もあるかもしれません。

でも、内山さん

朝、奥さんと喧嘩したとか
朝、すごく嫌な経験をしたなど

機嫌が悪くなる原因があったのではないですか?

そう思われるかもしれません。

もちろん、朝から奥さんと喧嘩をしたことで
機嫌が悪くなることもあるかもしれません。

しかし、奥さんと喧嘩をする前に
宝くじの1等に当選していることが分かり
5億円が当たっていたとしたらどうでしょう?

奥さんと喧嘩したことで
1日中、イライラしているでしょうか?

きっとそうではないと思うんですね。

いつも機嫌が悪いという理由は
漠然としていて明確でないことがほとんど。

例えば、

仕事が忙しい。
心に余裕がない。
思っていることが上手くいかない。

こうしたことが重なりあって
長期間に渡っていつもイライラしていたりします。

気分には色々な種類があり

楽しい気分、
モヤモヤする気分、
不安な気分、
やる気が出ない、など

様々な気分があります。

ここまでの話をまとめると

 

嬉しい、楽しい、悲しいといった情動には
明確な理由があり、それは長続きしない。

それに対して、不安、モヤモヤ、やる気が出ない、
虫の居どころが悪い、などの

気分には明確な理由がなく長続きします。

少し長い文章になっていますが
ここまではOKですか?

 

裏切りから立ち直るために

今回、メッセージを頂いた
武田さんと中村さんのように

裏切られたにも関わらず
怒りや悲しみといった感情を殆ど感じない。

こうした状態から立ち直るために
必要なことを考えていきます。

裏切られたのに、感情がほぼゼロ。

このような状態に陥るのは

 

『情動』が封印されていて、『気分』に支配されている。

 

これが根本的な原因です。

ちなみに、子どもはこの真逆。

情動が強く、気分が弱い。

これが子どもの状態です。

なので子どもは

一日中機嫌がいい
一日中機嫌が悪い

こうしたことはありません。

情動が強いので
その瞬間、その瞬間で
コロコロ感情が変わります。

泣いていたと思ったら
次の瞬間には笑っている。

笑っていたと思ったら
次の瞬間には怒っている。

これが子どもの状態です。

お伝えたいことは、

今、感情を感じられなくて
立ち上がれない人も
子どもの頃があったという事実。

その瞬間、その瞬間の感情(=情動)を感じ
エネルギーに満ち溢れていた時期が
必ずあったという事実です。

だから、必ず元の状態に戻ることができます。

ぜひ安心して欲しい。

そのために必要なことが

情動をリセットしてあげること。

この話を最後にします。

感情を取り戻す3ステップ

ここまでお伝えしてきた通り
裏切りから立ち直る時に大切なことは
感情をリセットすることです。

今からそのステップをお伝えします。

ステップ1 感情の仕分け

ステップ2 感情の理解

ステップ3 感情の確認

この3つの流れで進みます。

1つずつ解説していきます。

ステップ1 感情の仕分け

これは生活の中で感じていることを

  • 1.  情動
  • 2.  気分
  • 3.  思考

この3つに仕分けします。

朝起きた時に感じたこと。

仕事中に感じたこと。

人と話した時に感じたこと。

ランチを食べた時に感じたこと。

家に帰ってきて読書している時。

意識できる時に

情動なのか?気分なのか?思考なのか?

これを仕分けすることから始めます。

例えば、朝起きた時に
今日も会社に行くのか、嫌だな〜
と思ったとします。

それは多くの場合、
『気分』です。

そして、なんとか家を出て
最寄駅で電車を乗るために並んでいると
そこに横入りしてくる人がいました。

その時、ちゃんと並べよ!と思うのは
怒りの『感情』です。

職場に行くとお客様から
何通もメールが来ていました。

それを返信する時に
お客様の立場を考え
文章を書いていきます。

これは多くの場合、
『思考』です。

このように生活の中で感じたことを
情動、気分、思考に仕分けします。

これが出来たら次のステップに進みます。

ステップ2 感情の理解

ステップ1で仕分けをすると
今のあなたの状態を
深く理解できるようになります。

例えば、自分は情動が弱く、気分が強い。

感情が殆どなく、思考で生きている。

このような感情の理解を進めると

あなたが最も強い部分と弱い部分が
客観的に見えてきます。

最も強いのは思考。
最も弱いのは情動。

このような感じの理解です。

ここで大切なことは、

最も弱い部分と最も強い部分を
意識すること。

例えば、情動が最も弱く
気分が最も強い場合、
その気分には明確な理由がありません。

そして情動が弱いのは
理由があります。

ここで無理にやめないといけない。

無理に立ち上がらなければいけない。

このように考える必要はありません。

自分を責めることなく
ただ理解するだけで構いません。

ステップ3 感情の確認

裏切りから長年、立ち直れない場合、
多くの場合、情動が最も弱くなっていると思います。

つまり、立ち直るカギは
『情動』にあります。

なので、このステップ3でして欲しいことは
その感情を確認することです。

情動が弱い人の場合、
事あるごとに

『その時、どう感じたの?』

と、ご自身の感情を確認してみてください。

例えば、会社の上司から
褒められた時であれば

『今、自分はどう感じているの?』

と確認します。

特に確認して欲しいことは
『喜怒哀楽』に代表される
『情動』の確認です。

この3つのステップを進めることで
深い自己受容ができ
感情がリセットされていきます。

ぜひトライしてみてください。

この3ステップを正しく進めると
情動が再始動し

これまで感じてきた不安や焦りから解放されます。

そして再び前を向いて歩き出すことができます。

今回の記事を読んで
質問や感想あればこちらにお送りください。

info@c-efficacy.com

応援しています!

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