人生はメンタルが9割 心の穴研究家 内山和久のブログ

最悪のリーダーから学んだ正しいこと【変化を恐れず、変わり続ける】

その他

こんにちは。内山です。

今日のテーマは、

最悪のリーダーから学んだ正しいこと

という話をします。

なぜ、この話をしようと思ったのか?

それは昨日の朝、ウォーキングをしていた時に
最悪のリーダーのことを思い出したからです。

俺は毎朝の習慣として
1時間ほどウォーキングしています。

近くにある公園をただ歩いているだけですが
今の時期は空気がひんやり冷たくて気持ちがいい。

その公園は川が流れていたり、
広い芝生があったり
たくさんの種類の草木が植えられています。

昨日の朝は妻と2人で歩いてきたのですが、
すでに早咲きの梅が咲いていました。

ウォーキングをした後、
公園から出ると凄い排気音が聞こえてきました。

ボボボボボボーーーーッッッ

ふと、観ると真っ黒の四輪のバイクが走っていました。


※こんな感じのバイク

昔、このバイクに乗っていたのが
今回、ご紹介する最悪のリーダーです。

そのリーダーと出会ったのは
今から10年以上前の話。

当時はカリスマ連続起業家と呼ばれ
テレビによく出演していました。

 

その人は多くの事業を
次々、仕掛け大きな成果を出していました。

本を出せばベストセラー
大物芸能人から直接、テレビに出てほしいと
依頼がくる。

そんな人でした。


俺は知り合いを通じて
そのリーダーに会う事になりました。

とにかく凄い人だから
紹介するよ!

友人からそう言われました。

どこで会うの?と聞くと

その人の家に行くと言います。

普段はホテルやカフェで会うことが
多かったので、

え?いきなりお宅にお邪魔していいの?

と言いました。

 

すると、友人が

毎晩、自宅を解放され
多くの人が集まっているから
いつ行ってもいいんだよ!と言います。

はじめてその方の家にお邪魔すると

そこは都内の高級レジデンスの高層階で
東京タワーや美しいビル群を見渡せる
展望台のような住まいでした。

部屋に通されると
すでに10人くらいの若者が集まっていて
お酒を飲みながらそのリーダーの話を聞いていました。

 

その人の髪は長く、
白いシャツの上に
FENDIのストールを巻いている
目力の強い人がそこにいました。

最初の印象は
明らかに存在感が違う。

そう思いました。

そして部屋には電気がなく
大きなローソクがいくつも並べられ
ゆらゆら揺れ動く火を眺めながら
ゆったりとしたソファーで
くつろぐことができました。

それはとても幻想的で
大都会の中心にいるとは思えません。

 

そこには、お付きの人が5〜6人いて
広いリビングに設置されているバーで
お酒を作り、俺の所に持ってきてくれました。

当時はタバコを吸っていたのですが
タバコを吸おうとすると
サッと火をつけてくれました。

そのスタッフの人たちは
高いレベルで教育されていて
非常にきめ細かなサービスをしてくれます。

遠巻きでリーダーの話を聞いていると
とても面白くぶっ飛んだ話をしていました。

何十億の不動産を買った話とか
会社をバイアウトした話とか
普段の生活ではあまり耳にしない話ばかり。

当時の俺は普通の会社員だったので
次々と事業を展開している社長は
やはり発想や考え方が違うんだなと思いました。

 

その後、友人が話のキリのいい所で
リーダーの近くに行き
俺のことを紹介してくれました。

よくきたな!と挨拶をしてくれ
乾杯して飲むことになりました。

簡単に自己紹介をした後、
そのリーダーがこんなことを言いました。

『お前はこれからどんなことをやりたいんだ?』

それを聞かれて、ウッと言葉に詰まりました。

なぜなら、もう何年もやりたいことが
分からなかったからです。

少し時間を置いて、

『やりたいことが分からずに困っています』

と答えました。

するとそのリーダーが、軽く頷いて

『迷うのも大切だけど
生涯のうちで5000万円程度の家を買うのが
最も高い買い物になるような人生を送るな』

『どうせ生きるなデッカク生きろ!』

そう言われました。

それはとてもエネルギーが篭った言葉で
後頭部をガツン!と殴られた感覚を受けました。

ふと周りを見ると
起業したいと夢見る若者たちが取り囲み
俺たちの話を聞いています。

そのリーダーの主張はいつも一貫していて

『3000万〜5000万程度の家が
人生最大の買い物なんて
そんなスケールの小さい人生でいいのか?』

『とにかく全力で生きろ!』

『変わることを恐れるな!変わり続けろ!』

この3つのことがよく言われていました。

そしてこれは実際、
そのリーダーが心掛けていたことです。

沢山の事業を仕掛け
常に億単位の仕事をしている。

いつも本気で生きているから
怒る時は、空間を歪めて破壊するほど怒るし
笑う時は、息ができなくなるほど死ぬ気で笑う。

九十九里浜にツーリングに行った時は
みんなでバーベキューをした後、

なぜか砂浜を本気で走ることになり

あの夕日に向かって
全力で走れー!と言いながら
走りまくっていました

そしてみんなゲロを吐いていました。

もちろんリーダーも一緒に走り
ゲーゲーする(笑)

夜は近くのホテルに泊まり
本気のカラオケ大会が始まり
朝までぶっ倒れるまで歌い続けました。

また仕事になると
時空が歪むほどの集中力で取り組み
ハイスピードで進めていく。

そして変化を求め、新しいことに
次々とチャレンジしていく。

普通の人が一年かけてすることを
たった1日でこなしてしまう。

そんな気概を持って
仕事をしていました。

そして仕事が終われば
毎晩、本気で飲む。

それが毎晩、自宅で開かれていた
若者たちが集まる飲み会です。

毎晩、リーダーの話を聞いていた若者たちは
様々なアイデアを貰い
次々と起業していきます。

しかもリーダーが
出資をしてくれることもありました。

もちろん失敗する人もいましたが
中には急展開で事業を拡大し
成功する若者も出てきました。

しかし、問題はここからです。

実は若者たちが起業する時に
リーダーと契約書を交わしていたことが判明。

その契約書の中には、売上の相当額を
リーダーに支払わないといけないことになっていたのです。

それは利益が吹っ飛び
事業そのものを圧迫する比率です

そこから毎月、売上を支払うことになり
彼らの事業は急速に縮小し
大きな借金まで背負うことになりました。

その結果、倒産する会社や
夜逃げする若者が続出。

コミュニティは一気に崩壊しました。

それはまるで果実が実る前までは
味方のふりをしていて、
果実が実った瞬間に押し寄せてきて
カラスの大群のように一気に食い散らかしました。

なぜ、そんな状態になるまで
気づかなかったのか?

それは、

1.リーダーのことを完全に信用していたこと。

2. もう1つは小さな字で難しく書かれている契約書を
誰も一語一句読んでいなかったことが原因です。

この話は新聞にも取り上げられ
ネットニュースにもなりました。

今でも覚えていますが
最後にリーダーと会ったのが
新宿ヒルトンホテルのバーでした。

リーダーとしては最悪でしたが
色々なことを教えてくれたことは確か。

彼と出会い、間違いなく世界が広がりました。

だから、最後のお別れの挨拶に伺う事にしました。

バーに入るとリーダーが1人で待っていて
よくきたな!と言って
1本80万円のボトルを空けてくれました。

最初は挨拶だけをして帰ろうと思っていたのですが
空になるまで飲むぞ!と言われて
断れず飲むことにしました。

その後、ベロベロになったので
正直、何を話したのかあまり覚えていません。

覚えていることは、

色々お世話になったこと。

結果的には残念だったこと。

最後の挨拶をしにきたことを伝えました。

2人共、かなり酔っ払ってホテルを出ると
そのリーダーは、冒頭でお伝えした
4輪バイクで帰ろうとしました。

『そんなに飲んでいるのに
バイクは危ないですよ!』

と俺が言ったら

『全力で飲んだ後は全力で帰るから大丈夫!』

と笑っていました。

そして4輪バイクにまたがり
爆音と共に走っていく姿を見送りました。

そこから一度も会っていません。

そして昨日。

その4輪のバイクを見て
リーダーのことを思い出しました。

そういえば、あれから10年以上経つ。

そういえば今、どうしているんだろう?

そう思ってググってみると
あの後もやはり様々な事業を展開していました。

本気で生きろ!

変化を恐れるな、変化し続けろ!

そう言っていたリーダーらしいな〜と思いました。

リーダーとしては最悪でしたが
自分が話していた言葉は守っていた。

そう思いました。

そして、他の記事を読むと
今は闘病生活を送っているそうです。

彼がなんの病気かは分かりません。


知ろうとも思いません。

ただ、分かっていることは
若者たちに言い続けてきた通り

いつも全力で今を生きていたこと。

そして変化を恐れず、変わり続けたこと。

リーダーとしては最悪でしたが
彼が言っていたことは正しかった。

そう思いました。

変わり続けろ!

これはコーチングでもよく言われることですが、
実際は非常に難しい。

なぜなら、俺たちの脳は
極端に変化を恐れるからです。

彼は最悪のリーダーでしたが
いつも全力だったし
常に新しいことにチャレンジし
変わりつづけていました。

そして俺自身のことを考えると
家族もできたことで
どこか変わることを恐れ保身に回っていた。

新しいことにチャレンジしていなかったと
反省しました。

 

リーダーとしてはダメだけど
正しいことは言っていた。

そう思いました。

家族を守りつつ新しいことをしていこうと思います。

彼の言葉を思い出し
ひとまず新しくYouTubeに
チャンレンジしていこうと思います。

YouTubeチャンネルはこちら
https://www.youtube.com/channel/UC4vKVBK2hzL6W-s27R4OU5A

 

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