人生はメンタルが9割 心の穴研究家 内山和久のブログ

『居場所がない』は実は三層構造になっている【コーチ歴10年の私がイラスで解説】

心の穴コーチング

こんにちは、内山です。

毎日、セッションをしていると
「私は子どもの頃からずっと居場所がないと感じてきました」
という声をよく聞きます。

「居場所がない」という悩みは、
実は生死に関わる非常に重要な問題です。

「え!生死に関わる?」

「内山さん、少し大袈裟じゃないですか?」

そう思われるかもしれません(笑)

しかし、最後まで読んで貰えると
これは事実であり、思った以上に
重大な問題がある事が分かって貰えるでしょう。

今回は『居場所がない』を深掘りします。

『居場所がない』は三層構造である

「居場所がない」という悩みは
実は非常に奥が深く
多くの場合、深い理解をされません。

それはなぜかといえば
『居場所がない』は三層構造になっているからです。

コーチ歴10年の私が
「居場所がない」をイラストを元に解説します。

一番下から上に上がるほど
悩みレベルが上がり
より強い不安や恐怖を感じます。

悩みレベルが比較的低いのが
最下層の「居心地が悪い」
続いて「限定的な場所のなさ」
最上位が「居場所がない」
の順です。

それでは、それぞれを解説します。

最下層は『居心地が悪い』

これはその場所にいると
居心地が悪いと感じる感覚のこと。

ちなみに、これは赤ちゃんからお年寄りまで
全員が感じる不快感です。

例えば、

  • 職場がギスギスしていて居心地が悪い。
  • 高級ブランド店で場違いな感じがして居心地が悪い。
  • パートナーから連絡がこなくて居心地が悪い。
  • 上司から怒られて居心地が悪い。

など。

この「居場所が悪い」は
基本的にそのシーンだけの問題です。

例えば、
高級ブランド店にいる時だけ居心地が悪い。
苦手な人と一緒にいる時だけ居心地が悪い。

など。

多くの場合、居心地が悪いと感じる場所や環境、
人から距離を取ることが
問題解決につながります。

職場にいると居心地が悪いけど
仕事が終わると気持ちが切り替わる。

高級ブランド店にいると
場違いな感じがして居心地が悪いが
お店から出ると居心地の悪さがなくなる。

こんな感じ。

  • 居心地が悪いと感じる『場所』から離れる。
  • 居心地が悪いと感じる『シーン』から離れる。
  • 居心地が悪いと感じる『人』から距離を取る。

こうしたことで『居心地の悪さ』は解決できます。

続いて、2つ目の階層は
『限定的な居場所のなさ』です。

これはこれまで拠り所にしていた
居場所がなくなる不安感のこと。

ポイントは
『心の拠り所がなくなる』
という部分です。

例えば、

  • 会社をクビになった。
  • 恋人にフラれた。
  • 学校でイジメられて疎外感を感じた。
  • 大きな病気をして入院生活になった。

会社員として働いていると
社会的地位があり、安定した収入があります。

それが多くの人にとって
精神的な拠り所になり、
居場所になっている事があります。

たとえ、今日は
会社に行くのは嫌だなーと感じていても
我慢して仕事をするのは
それが精神的な安定につながっているからです。

しかし、その会社をクビになると
急に居場所がなくなる
不安や恐怖を感じることになります。

これは精神的な拠り所がなくなる事が原因です。

また恋人からフラれた時も同様で
今まではパートナーとの関係性が
精神的な拠り所になっていて
それが自分の居場所になっていたのに、

急にフラれる事があると
自分の居場所がなくなります。

その精神的な不安定さに対して
人はストレスを感じ、寂しくなり
不安や恐怖に襲われます。

先ほど、紹介した
『居心地の悪さ』に比べると
その不安感や恐怖心は
かなり大きい事が分かって貰えるでしょう。

しかし、この「居場所のなさ」は
あくまでも限定的なもの。

会社をクビになった直後は
とても落ち込み、強い不安に襲われますが
新しい会社に就職すれば
その不安や恐怖はなくなります。

また恋人にフラれた時も同じで
フラれた直後は非常に落ち込みますが、

時間が経つと徐々にその気持ちは薄れ
半年もすれば強い不安感や恐怖、
寂しさは薄れているでしょう。

少なくても、フラれた直後より
半年後の方が苦しいということは
まずありません。

もちろん、新しい恋人ができると
一気に嬉しい感情に変わるため
限定的な居心地のなさと表現しています。

最後に、最上位にある
『居心地のなさ』を説明します。

これは物心ついた時から
ずっと感じてきた
空虚感や虚無感のこと。

常に一人ぼっちで
どこにも居場所がない。

それは家庭でも学校でも
職場でも友人関係でも同じ。

ずっと一人で彷徨っている感覚があり
決して心が安らぐことがない
強烈な不安感が根底にあります。

2層目の「居心地のなさ」は
期間が限定されていると言いました。

しかし、最上位にある「居心地のなさ」は
物心ついた時から永続的にずっと感じています。

どこに行っても、誰と一緒にいても、
ずっと居心地の悪さを感じ
自分の居場所だと思えない。

幼稚園や保育園、学校でも馴染めず
家にいても居場所がない
友達もほとんどできず
恋人ができてもどこか距離がある
もちろん会社にいても自分の居場所がない。

自分は人と何か違う違和感を抱きながら
一人ぽっちで生きている。

これがこの最上位の
『居場所がない』と感じる人の人生です。

非常に過酷である事が
なんとなく分かって貰えるかもしれません。

以前、インタビューした
クライアントのユカさんは

この地球に自分の居場所がないと感じてきた。
だから地球が嫌いだった。

と話してくれました。

これはまさしく、
『居場所がない』と感じてきた人の言葉です。

そしてユカさんの辛さは
誰にも理解されず
たった一人で頑張ってこられました。

ユカさんのインタビューはこちら

ここまでお伝えしてきた通り
「居場所がない」と感じている人は
とても過酷な人生を送っています。

そしてどれだけネットで調べても
沢山の本を読んでも
どんな人に相談しても、

そこで得られる答えは
2つ目の階層までの回答になるでしょう。

なぜなら、普通の人は
『ずっと居場所がない』という人が
この世界にいるとはそもそも思わないからです。

これは以前の俺も同じで
高田さんというクライアントに
出会わなければ今も
気づけなかったかもしれません。

高田さんの話はこちら。

幸福な人生の土台

将来、自分の娘に

『パパ?人はなぜ生まれてくるの?』

と聞かれたら、

胸を張って静かにこう答えます。

『それはねー』

『人は幸せになるために生まれてきたんだよ』

『だから、幸せだと感じることを大切にしてね』

と。

私は、
『人は幸せになるために生まれてきた』
と信じています。

そして、これが人としての
ミッションだと考えています。

だから、
『どうすれば人は幸せになれるのか?』を
これまで実践を通じて学んできました。

沢山のクライアントと関わり
その方法を模索してきました。

そして、たどり着いた答えは

『幸福な人生には土台が必要である』
という結論に達しました。

その幸せの土台になるものが

『安心感』と『居場所感』

だと考えています。

まず土台に安心があるから、
ここが自分の居場所だと思え、

居場所があるから
本当の自己受容ができる。

自己受容ができるから
自分を信頼する事ができ

自分を信頼しているから
他人も信頼する事ができる。

そうした土台で活動しているから
その人の人生は幸福に向かって進んでいく。

こう考えています。

今回は「居場所がない」というテーマで
話してきましたが、

  • 永続的に強いストレスを感じ
  • いつも何かが不安で
  • 誰にも理解されず
  • 自分を信頼できず
  • 他人も信頼できない
  • そしてずっと自分の居場所がなく
  • 一人ぼっちで生きている。

もし、このような人生を送っているとすれば
それは『幸福な人生』とは呼べないでしょう。

今回、話してきた
「居場所がない」と感じてきた人は
「安心感」と「居場所感」がないまま
人生を送っています。

それは想像を絶する過酷さ。

だから、私はそんな人たちを
応援しています。

彼らは
『安心感』と『居場所感』の代わりに

『虚無感』と『空虚感』があり

自分の居場所はどこにあるんだろう?
自分が生きている意味はなんだろう?

と感じています。

そしてたまに疲れ果て
もう無理だと思うことが何度もあります。

自分はもうダメだ!
自分なんて価値がない!

そう自分自身を強く責めてしまうことがあるでしょう。

幸福な人生を実現するためには
『安心感』と『居場所感』が必要。

安心感があれば
『居場所がない』とは感じません。

なぜなら、自分の内側に
安心という強固な土台があるからです。

普通の人にとって

会社をクビになった。
恋人に振られた。
大きな病気になって生死の不安を感じた。

こうした状態は不安で不安で仕方がない
非常事態ですが、

今まで「居場所がない」と感じてきた人は
こうした状態がずっと続いています。

今回の記事を読んで
「私に当てはまっている!」と感じた人は
あなたの状態を教えてください。

48時間以内に、返信させていただきます。

メールの件名は「居場所がない」でお願いします。
info@c-efficacy.com

こちらの記事もよければどうぞ