許すワークって効果があるの？【プロコーチが解説します】

あなたは『人を許すワーク』をやったことありますか？

昔からいろんなセミナーで取り上げられていますが
その効果について考えてみたいと思います。

例えば、父親に対して怒りを感じていた人が、
２人の関係を深掘りする。

最終的に父にも
何かしらの事情があったんだといって「許す」

また、母親に対しても同じことをして「許す」

俺はこのワークはハッキリ言って、
ほぼ意味がないと思います。

確かに、一時的には気分が晴れたり、
清々しい気持ちになります。

しかし、結局は自分の解釈を捻じ曲げただけなので、
少しすれば苦しい状態に逆戻りになり、
大抵、以前よりもメンタルが苦しい状態になってしまいます。

このセミナーなどでしているコーチやら
何かしらの講師は、
最初から「許す」方向に持っていくことが目的だから、
とにかく無理やり「許す」方向に持っていこうとします。

例えば、お母さんはこうだったかもしれないし、
こんなことも考えられるよね？と誘導して、
「許しましょう！」と着地させようとする。

そして、確かにそうかもしれない！と思い、許す。

しかし、それは一時的なもので、
必ず元の苦しい状態に戻ります。

この許すワークは、自分が思っていたこと、
感じてきたことを無理やりねじ曲げられるから、
根本的な問題解決にならない。

ハッキリ言って、大きな穴が空いた虫歯に
正露丸を詰めて一時的に誤魔化すにすぎません。

正露丸を詰めさせられた人は、
自分はなんて間違った解釈をしていたんだ！
と自分を責めたり、自分はダメな人間だ！と
さらに自己肯定感を下げてしまうことだってある。

そして、メンタルの状態は
さらに苦しくなってしまうわけです。

俺は一貫して、

苦しさや悩み、上手くいかない根本原因を
まずは知りましょう！

といい続けてきました。

根本原因が分からなければ、
正しい対応ができないからですね。

そしていつまでも正露丸を詰め続けることになります。

今回の話はぜひ覚えていて欲しいと思います。