なぜ、不登校になるのか?【結論:お母さんのメンタルが原因です】
こんにちは、内山です。
この記事では不登校になる原因について書きます。結論から書くと、不登校の原因は大きく分けると2種類しかありません。
それは発達障害や統合失調症といった先天的な脳機能の問題。そしてもう1つがメンタルの問題です。
ネットで不登校の原因と検索すると、集団生活が苦手、いじめや嫌がらせ、先生との相性、無気力、非行、学業不振、無気力、発達障害など、様々な理由が出てきます。しかし、いずれの理由も突き詰めて考えると必ずどちらかに分けることができます。
発達障害・学習障害
不登校になった原因が、勉強についていけない場合、それは発達障害や学習障害の可能性があります。もし、病院で発達障害や学習障害の診断がされた場合(実際は誤診が多いので注意が必要)、無理に学校に通わせることは決して子どものためになりません。
なぜなら、苦手なことを無理やりさせることになるからです。それはアレルギーがある食べ物を無理やり口に入れて克服させようとする行為と同じ。他の子どもが学校に行っているから、自分の子どもも学校に行かせないといけないと考えるのは親のエゴでしかありません。
学業だけが人生ではなく、本当に子どもためになる選択肢が必ずあります。
メンタルの問題
メンタルが原因で不登校になる子どもは、2〜3才の頃から集団に溶け込めない、場面緘黙、チック、幼稚園や保育園に送っていくとよく泣いていた、他の子どもたちと上手く関われない、強い不安症、このような特徴がいくつか当てはまっている筈です。
今回の記事は、こちらの記事がベースになっています。
なぜ、不登校になるのか?
発達障害や学習障害の診断には誤診が多く、メンタルの問題のこともよくあります。今回の記事はメンタルの問題にフォーカスして書きます。
結論からお伝えすると、不登校になる原因は『母親のメンタルの問題』です。メンタルとは
この記事を読んでくれているお母さんは、幼稚園や保育園の頃から集団行動が苦手で、クラスに上手く溶け込めないということはありませんでしたか?
自分の気持ちを伝えるのが苦手で、いつも他人の顔色を伺い、人に合わせて生きてきませんでしたか?
- 集団に溶け込めない
- 人に助けを求めることが苦手
- 気づけばいつも他人に合わている
- 自分の本音や感情を伝えるのが苦手
- 自分が間違っているかもしれないと感じることが多い
- どこか自分は普通じゃないと思ってきた
- 仲間外れにされることがあった
上記の7つのうち4つ以上当てはまっている場合、お子さんの不登校の原因はお母さんのメンタルを受け継いでいることが原因です。
お母さんの子どもの頃と同じで、幼稚園や保育園から集団行動が苦手、いつも他人の顔色を伺っている、不安が強いと感じることが多い。このようなことが当てはまっている筈です。
決して間違ってはいけないことは、お子さんの持って生まれた性格や資質といった先天的なものではなく、お母さんの辛い生き方を受け継いだ後天的なことが原因です。
母親から子に受け継ぐメンタル
ここから少し専門的な話をすると、人は生まれてから大人になるまでに4段階の心理発達をします。
これはドイツの発達心理学者エリクソンが唱えたもので、現在の心理学のベースになっている考え方です。
その段階とは乳児期、学童期、思春期、成人期の4つです。
乳児期(0から3才)
この世界に生まれてきた赤ん坊は、真っ白いホワイトボードと同じ。何も知らない状態でこの世に生を受けます。
生まれてきた時には、当然、自分の名前も分からなければ、母親や父親という概念も知りません。なぜ生まれてきたのかもわからなければ、当然、地球という星に生まれたことも知りません。自分は男か女かということさえ知りません。
そんな赤ん坊がこの世界で生きていくために、目にする情報、耳にする情報、肌で感じる情報、五感で感じるあらゆる情報を学んでいきます。
まず、赤ん坊が認識することは、お腹が空いた、眠い、寒い、暑い、快と不快といった身体的な感覚。そして、自分の隣にはいつも母親という分身のような存在がいることを学びます。
最新の心理学や脳科学の研究でわかっていることは、最初は母親を自分とは別の存在と認識しないということ。一心同体の存在として認識しています。なぜなら、お腹が空いて泣くと、おっぱいがもらえ、おむつにウンチをするとそれを片付けてくれるため、自分の一部だと認識するからです。
母親と心も体もいつも一緒という一心同体のような状態が乳児期の特徴です。
そして乳児期の心理発達は、基本的信頼と呼んでいるもので、他人を頼りにできて、かつ自分を信じられるという心です。
学童期(3から13才)
幼稚園や保育園に行く頃から小学生6年生くらいまでは、母親と別々の行動をし、自分の興味で動きますが、心は母親と一緒の状態が続きます。
だから、子どもは感じたことをすべてお母さんに伝えようとします。幼稚園や学校でこんなことがあったよーという報告をするわけですね。
非常に大切な事は、心は母親と一緒という部分。つまり、母親の心の状態を子どもはずっと感じ続けているわけです。
お母さんが緊張すると子どもの緊張し、お母さんが嬉しいと子どもの嬉しくなる。これが学童期の大きな特徴です。
お母さんが本体であるパソコンだとしたら、子どもはそこにつながっているiPadのような状態。そして子どもは母親から発せられているWi-Fiから常に情報を受け取っています。だから、必ず母親のメンタルの状態に影響を受けます。
思春期(13から20才)
学童期までは親や先生から教わってきた規範がベースにありましたが、思春期では確固たる一人の人間として親と対等の立場になることが最大の目的です。
この時期は、今まで教えて貰ったことを踏まえながら、自分独自の生き方を作ろうとします。今まで通り、親の言うことを聞いていたら親と対等な立場になれない。だから反抗期と呼ばれる親や社会への反発が起こります。
不登校になるのもこの時期から起こることが多いです。
成人期(20才以降)
成人期とは法律で定められた成人ではなく、精神的に成熟し、自己責任が芽生えた心理状態を指します。
自分で決めたことを自分で守り、その内容にも責任を持つこと。社会に出て仕事をする時には、この自己責任がなければ上手くやっていけません。
不登校を解決するために
ここまでお伝えしてきた通り、メンタルが原因で不登校になっている場合は、母親のメンタルを整えることが必須です。
なぜなら、子は母親というパソコンに接続されているiPadと同じだからです。パソコンのデータをアップグレードせずに、iPadだけが変わる事は基本的にありません。
まず何からすればいいかといえば、お母さんの感情をしっかりと子どもに伝えることからはじめてください。これは客観的な内容や頭で考えたことではなく、喜怒哀楽に即した言葉をしっかりと伝えることです。
例えば、「なぜやってはダメなのか?」は、感情ではなく頭で考えた理屈です。こんな危険がある、人に迷惑をかける、変な人だと馬鹿にされる、などやってはいけない理由はいくらでも説明できます。
なので、こんなことをしてくれたらお母さんは嬉しい、お母さんは今、こんな感情を抱いている、こんなことをされるとお母さんは悲しい、あなたの今の発言に対して私は腹が立つ、などをきちんと伝えてください。
まずここからがスタートです。
しかし、自分の感情を伝えようとしても、喜怒哀楽の感情がよく分からない場合は、深い心の傷がある可能性があるため一度、無料相談を受けることをオススメします。
これは毎月10名様限定で私たちプロコーチが脳科学と心理学の観点から行う50分間の無料カウンセリングを開催しているものです。話す内容はお子様の状況を詳しくお聞きした上で、不登校や引きこもりの原因をプロの視点から解明するというものです。zoomを使って好きな場所から参加していただくことができます。
10年以上引きこもりが続いているケースのご相談でもお受けすることが可能です。また引きこもっているご本人様のご相談も大歓迎です。
私たちはどのようなケースでも解決できるプロ集団です。毎月キャンセル待ちが出ているため、お早めの対応をお勧めします。もちろん無理な勧誘など一才ないことをお約束します。無料カウンセリングを希望される方はこちらから。
いずれにしても、お母さんのメンタルの状態がよくなれば自然に不登校問題も解消されます。
間違ってはいけないことは、子どもをコントロールして無理に学校に行かせようとしたり、子どもの言うことばかりを尊重して、何も言わずに面倒を見たり、フリースクールなどに任せっきりにすることです。
またネットの情報や不登校の専門家と名乗る人たちは、心理学や脳科学の知識に精通していないケースもあるため気を付けてください。小手先のテクニックだけでは問題が長引くだけです。
なんだか厳しいことも書きましたが、お子さんにとって何が本当に大切なのかを知って欲しいと考えて活動しています。
お子さんが本当に求めているのは、ゲームや物、学校の先生や友達、父親ではなく、お母さんとの深い心のつながりです。