登校拒否の原因が分からないと問題は長期化する【原因解明が鍵】
こんにちは、心の穴研究家の内山です。
自分の子どもが登校拒否をすれば、親は一体何を考えればいいのでしょうか?
結論からお伝えすると、『まず原因解明→次にその対策』の順に考えるべきです。なぜなら不登校の原因によってその後の対策が全く変わるからです。
原因解明をしないまま、無理に学校に行かせようとしたり、子どもの主張を全面的に受け入れてなんでも言うことを聞いていると、正しい対策が立てられないままズルズルと問題が長期化していく可能性があります。
登校拒否の原因が分からないと問題は長期化する
登校拒否の原因は子どもによって様々だと思われがちですが、その原因は大きく分けると3つに絞られます。
- 1.発達障害、統合失調症などの先天的脳機能の障害
- 2.いじめ、嫌がらせ
- 3.メンタルの問題(親子問題)
発達障害、統合失調症などの先天的脳機能の障害
1番の発達障害、統合失調症などの先天的脳機能の障害は、精神科医や専門家の診断が必要です。
発達障害の中にはADHD(注意欠陥・多動性障害)、アスペルガー障症候群、LD(学習障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害)、高機能自閉症があります。
例えば、学習障害の場合、小学校低学年までは学校の勉強についていけますが、高学年になってくるとだんだんついて行けなくなり、中学に入ると完全についていけなくなり学校へ行くことが嫌になることがあります。
しかし、発達障害は誤診が本当に多いため信頼できる医療機関で診断して貰うことをお勧めします。私のクライアントにも発達障害と診断された方が沢山いますが、実は不登校の原因は2番のいじめや、3番のメンタルの問題ということがよくあります。
発達障害や統合失調症の場合、その後の対策は医師の判断に基づいて環境調整などをすることになります。親であればみんなと一緒に学校に通って勉強して欲しい気持ちは分かりますが、無理に学校に行かせることが子どもの幸せにつながるとは限りません。どんな大人になって欲しいか? どんな人生を歩んで欲しいか?を考えてあげることが子どもの幸せにつながると信じています。
いじめ、嫌がらせ
現在のいじめや嫌がらせは水面下で巧妙に行われていることが多く、その実態を把握することが難しいことがあります。
第一に子ども自身がイジメを受けていることが言えないことが多い。第二に身体的暴力がなく発見し辛い。クラスの全員で無視をしたり、のけ者にするという精神的なイジメのケースは非常に悪質です。第三に学校が隠蔽体制のことがあり、まともに対応しないことがあります。
ご両親ができることは、クラスメイトに直接、聞いてみること。そこでイジメの実態が分かることがあります。
あとは学校の不登校の子どもの数を調べることも大切です。特に隠蔽体質の学校や、以前学校崩壊した学校では不登校の子どもが各クラスにいることもあります。
もし各クラスに1人以上の不登校の子どもがいる場合、学校の環境が悪いと判断して対応する必要があります。まず担任の先生と話して改善してくれそうなら、信じで任せる。やる気がない対応であれば、残念ですが転校も視野に入れて考えることも必要です。
不登校の原因が、学校の環境の問題であれば、環境の改善さえできれば子どもは自然と再び学校に通うようになります。
メンタルの問題(親子問題)
不登校のメンタルの問題とは「心に安心がない」ことが原因で起こります。メンタルの問題で不登校になるお子さんは、幼稚園や保育園の頃からお友達と上手く話せなかった、集団に馴染むのが苦手だった、お母さんから離れると泣いてしまう子だった、このような特徴があります。なかには、チックや場面緘黙などの症状が出ることもあります。
これらの症状はすべて緊張からくるもので、お友達と比べると不安が強いことが原因です。また、お母さんの前ではすごく頑張り屋のいい子であることが多いです。
不安が強い状態は小学生になってからも続き、クラスに上手く馴染めなかったり、お友達と話すのが苦手だったりします。いつも緊張しているため学校では居心地が悪く、何かのきっかけで我慢の限界に達した時に登校拒否をするようになります。
最初は「今日は行きたくない、明日は頑張って行く」という所から始まり、翌朝になると「やっぱり今日もいけない」という感じで徐々に学校に行けなくなります。
大切なポイントは「頑張ろうとしているけど、行けない」という部分。ただ楽をしているわけではありません。
原因によって対策は全く異なる
ここまで3つの原因をお伝えしてきました。不登校と引きこもりを解決する最も重要なことは原因解明です。
シャツを着る時、最初のボタンがかけ違っていると、そのままズレ続けるように、不登校の原因がズレていると問題が長期化する可能性が高くなります。なのでしっかりと状況判断をすることをお勧めします。
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