人生はメンタルが9割 心の穴研究家 内山和久のブログ

人生の物語が書き換わる瞬間はこれだ

生き方

こんにちは、内山です。

今回は『1杯のゲロで変わった人生』という話をします。

まず、昨年大ヒットした「鬼滅の刃 無限列車編」を題材に
『人生が書き換わる瞬間』について書きます。

この作品でやはり注目すべき点は底抜けにポジティブな煉獄のキャラクターです。

鬼滅の刃は、陰と陽でいえば、基本的に『陰』のキャラばかりしか出てきません。

そんな物語の中で、とにかく『陽』のキャラが煉獄です。

特に煉獄の信念は、本当に素晴らしく

人として生きる素晴らしさ、老いることも死ぬことも引括めだからこそ、人は愛おしく尊い。


この言葉は、煉獄の信念が、言霊となって物語全体に広がっています。


それではなぜ、煉獄がこのような力強い信念を身につけたのでしょうか?


それは煉獄がまだ子どもの頃、母親から

『なぜ、あなたが人よりも強く生まれたきたのか分かりますか?』

と尋ねられます。

それに対して『分からない』と答えた煉獄は、

『人よりも強く生まれた人は弱き人を助けるために生きなければいけない』

と教えられます。



このシーンが、煉獄の人生の物語が書き換わった瞬間に当たります。


人生の物語が書き換わるのはほんの一瞬の出来事。


ほんの僅かな時間で煉獄の人生を決定づける物語が書き上げられました。


煉獄の場合、母親に教わったことで人生の物語が書き換わり、そして強くなり、人々の為に戦いました。


まさしく弱い者の為に、自らの力を奉仕したわけですね。


人生の物語が変わるのはどんなことがキッカケになるか分かりません。


例えば、俺の人生の物語が書き換わったのは、

『1杯のゲロでした。』

それは、俺が最初に就職したJR西日本と言う会社でのこと。


それまでの俺の人生の物語は、親から

「安定した会社に就職しなさい!」

と言われた通り、安定した会社に入った人生でした。


これは「Hole理論」でお伝えしているエピソード1の人生ですね。


今でもハッキリと覚えていますが、俺の物語が書き換わった瞬間は、真冬の北風が吹き荒れるホームでした。


俺は寒いのが大の苦手で冬は沖縄に住んでいたくらいとにかく寒いのが苦手です。


忘年会や新年会がある時期は酔っ払って電車に乗る人が多く毎日、ホームでゲロをする人がいました。

風を防いでくれる障害物が何もないホームで、ただひたすらゲロを片ずけていたわけです。

今、思い出しても嫌ですね(苦笑)

当時、ゲロの処理は新入社員の役割で下手をすると1日何度も掃除をしないといけません。


北風がビュービュー吹き続ける中、片手にはゲロを固める薬品、もう片方の手にはチリトリとホウキを持って歩いている時、明確にこう思いました。


『この仕事は絶対に辞めよう!』

そう強く思いました。


特に会社に不満はありませんでしたが、その時、とにかくそう思ったのです。


これは俺の本当の人生ではない!

明確にそう思いました。

これが最初に俺の人生の物語が書き換わった瞬間です。



そして実際、テレビ業界に転職して俺の人生が全て変わっていきました。


人生の物語が書き換わったことで、まず住む場所が大阪から東京になり、人間関係も総入れ替えで仕事も全く違うものになりました。


今こそ思うことは、人生はどこで変わるか分からないということ。


なぜなら、あの日、ホームでゲロを吐いた人がいなければまだJRで働いていたかもしれないからです。

だからあの日、ゲロを吐いた人に感謝しなければいけません。


そのあと、コーチとして活動するようになってから急に人の心理がクリアに観える瞬間がありました。


それは人の「心の穴」が観えた瞬間です。


これは現在、「Hole理論」でお伝えしている通りなぜ、「心の穴」が出来て、どうすれば埋めることができるのか?が分かったわけですね。


そこからクライアントに対してのセッション効果が飛躍的に上がり多くの人をエピソード2の人生に導けるようになりました。


人生の物語が書き換わる瞬間がいつ訪れるのか?

それは誰にも分かりません。


だけど、その瞬間が訪れるのは多くの場合、決まっています。


その瞬間は、
『大きな挫折をした時』
です。


なぜなら、人は挫折をしない限りわざわざ人生を変えようとは思いません。


順調に人生が進んでいる時にわざわざ、人生を大きく変える必要がありません。


例えば、煉獄の場合であれば、自分の使命を告げられた直後、母親が死ぬという大きな挫折を経験しています。

主人公の炭治郎は家族を惨殺されたのが最初の大きな挫折です。

その結果、冒険の度に出るわけですが、この大きな挫折がなければ炭治郎はその生涯を山奥で暮らしていたかもしれません。


つまり、大きすぎる挫折がなければ「鬼滅の刃」の物語はスタートしていないわけです。

炭治郎は、挫折の度に強くなりました。


自分の盾となって煉獄が目の前で死んだのも炭治郎にとっては大きな挫折。


だから、その挫折こそ人生の物語を書き換える大きなチャンス!!


挫折が大きければ大きいほど光に転じると眩いばかりに輝き始めます。


その挫折が大きいほど眩いばかりに人生の物語は書き換わります。


今までの人生が嘘のように書き換わり過去と未来が交差して、実は全く無駄なことをしていなかったんだ!と感謝することがあります。


俺なんて1杯のゲロで人生の物語が書き換わりました。


どこで人生が変わるのかそれは本当に分かりませんが、そのチャンスは必ず誰にも訪れます。

人が挫折を経験した時に取る選択は大きく2つしかありません。
それは、

1.今まで通り頑張る道。
2.人生の物語を変える道。


この2つだけです。


1の選択をすれば、当然、今まで通りの人生が続きます。


今まで通り頑張っていこう!という道ですね。

2の選択をすれば、必ず人生が変わります。


なぜなら、今までと違うことをしていくからです。


今までと違うことするので、全く違った人生になっていきます。

だから、挫折をしたことがある人ほど人生を書き換えるチャンスです。

その挫折が大きな力になってくれます。


では!