人生はメンタルが9割 心の穴研究家 内山和久のブログ

行動できない?←解決策は2つあります【プロコーチが徹底解説】

心の穴コーチング

こんにちは、内山です。

今回のテーマは

人はなぜ行動ができないのか?

正直、使い古されたテーマですが、
「なぜ、今さら書くのか?」と言えば

間違いだらけの現状があるからです。

例えば、行動力を上げる書籍を読んだり
セミナーに参加しても

  • なぜか、行動できない。
  • 行動が長続きしない。
  • 自分の行動に自信が持てない。

このように悩んでしまうのは
あなたに合っていない方法を
教えられているからです。

そこで今回は、

『行動できない本当の理由』をお伝えし
『行動できなくて悩んできた状態』から
『止められてもガンガン行動するあなたに変化する』

その具体的な方法をお伝えします。

行動すれば人生が変わるのは本当?

私は2011年にコーチングと出会い
これまで多くの人に出会ってきました。

世の中には沢山の成功法則がありますが
コーチングもその中の1つです。

色々な本を読むと最終的には

「行動しなさい!」

と書かれています。

行動しないと人生は変わらない。

だから行動しましょう!

こんな感じで書かれています。

行動にフォーカスした代表作は
例えば、ホリエモンの「多動力」。

この本を一言でまとめると

「とにかく即断即決で大量行動しろ!」

と書かれています。

『行動しないと人生は変わらない』

確かにこれは真実です。

しかし、これを信じすぎると
落とし穴にハマって
もがき苦しむこともあります。

 

3つの解決策

今回のテーマである

『なぜ行動できないのか?』

この議論はこれまでセミナー業界で
散々、行われてきました。

よく言われる解決策は3つあって

  • 1. 人生の目標を決めましょう(ゴール設定)
  • 2. 無理のない範囲で小さくスタートしましょう
  • 3.人は習慣の生き物なので、行動を習慣化しましょう。

1937年に発売され
全世界で7000万部以上売れた
「思考は現実化する」から

「どうすれば人は行動できるのか?」

が常にテーマになってきました。

またコヴィー博士の「7つの習慣」
松下幸之助の「道をひらく」
苫米地さんのコーチング本まで

様々な文脈で

「どうすれば人は行動できるのか?」

が語られてきました。

弊社から出版している
日本で最も売れているコーチング本

「立ち読みしなさい」

Amazonへ飛びます
https://onl.bz/rQKKrCk

これら全ての著書の共通点は何か?

それは

「人生の目標を決めましょう!」

ということが書かれています。

これは本当にその通りの内容で

人生の目標が設定できれば
行動できるようになります。

なぜなら、止められてでもやりたい!
という状態になるからです。

例えば、深夜に目をこすりながら
ゲームをしたり、ドラマを見続けるのも
止められてでもやりたい!という状態です。

本当は寝ないと
「明日は寝不足になる!」と分かっていても
それでも見続けてしまうのは
やりたいことがベースにあるからです。

子どもの頃であれば
ゲームにハマって親に怒られても
隠れてゲームを続ける。

小説が面白過ぎて徹夜で読んでしまった。

ついつい映画を見過ぎてしまう。

このような経験です。

これが「やりたいこと」がベースにある状態。


コーチングでは「want to(〜したい)」の状態と呼ばれています。

 

しかし、問題は多くの人が
「やりたいことが分からない」
と悩むことが多い。


これは実際、私自身が悩んできたことで
会社員時代には5年以上、
やりたいことが分からずに苦しんでいました。

あの時は本当に苦しかったので
同じことで悩んでいる人に向けて
今、この記事を書いています。

なぜ行動できないのか?問題

鈴木さん(仮名)は
大手企業で働く40歳の男性は、

自分の人生は本当にこれでいいのか?

と悩み続けてきました。

なぜなら、やりたいことが分からずに
いつも不安や焦りを感じ続けてきたからです。

なんとか現状を変えたいと思い
思い切ってあるコーチに相談しました。

・鈴木さん

これまで色々な本を読んだり
セミナーにも参加したり
ワークも続けてきましたが、
行動できない状態が続いています。

どうすればいいですか?

・コーチ

行動できないということですが
それは本当にやりたいと思える
ゴールが設定できていないからだと思います。

正しくゴール設定ができれば
きっと行動できるようになります。

このような返答が返ってきました。

心からやりたいことが見つかれば行動できる。

これは理論的に正しいことです。

しかし、巨大な問題はここにあって
多くの人は

『心からやりたいことが分からずに困る』

ということ。

それはまるで

『高くジャンプすればダンクシュートができる』

と言われているようなもので

どうすれば高くジャンプできるの?
と悩んでしまう状態と同じ。

高くジャンプすればダンクができるのは正しい。
だけど、どうすれば高くジャンプできるのか分からない。

好きなことを見つければ行動できる。

これは真実だし、行動を無理なく続ける
唯一の方法と言っても過言ではありません。

絶対主義と相対主義

ここからめちゃくちゃ重要な話をします。

成功法則の世界では、

  • これさえすれば絶対に成功できる!
  • これさえすれば絶対にやりたいことが分かる!
  • これさえすれば絶対に稼げる!

こうしたことがよく言われています。

このように『こうだと決まっている!』
と考えることを『絶対主義』と言います。


絶対主義とはその名の通り
絶対的な真理が存在するという考え方。

カントの哲学では
「アプリオリ」とも呼ばれますが、
絶対な存在のことを指します。


一神教で言われる唯一絶対の神が
この絶対主義の典型です。

人類の歴史を辿ると
唯一絶対の神が世界には沢山いて
それが原因で宗教戦争が起こり
何千万人もの人が命を落としてきました。

人が絶対主義に走ると
絶対主義同士が衝突し争いが起こります。

今もウクライナとロシアが
戦争状態にありますが

間違いなく
プーチンの絶対と
ゼレンスキーの絶対は異なります。

「絶対主義」に対して「相対主義」とは
絶対的な真理や価値は存在せず
すべての真理や価値は相対的という考え方のこと。

つまり、個人や文化、時代によって
真理や価値は変化すると捉えます。

他の人には効果があることでも
自分に対しても同じ効果があるとは限らない。

これが相対主義的な考え方です。

今回のテーマに当てはめると

  • これをすれば行動できるようになる!
  • これさえすれば本当にやりたいことが分かる!

このような考え方が絶対主義で
その方法で効果が出る人もいれば
同じ方法で効果が出ない人もいる。

こう考えるのが相対主義です。

以前、銀座まるかんの斉藤ひとりさんが
こんなことを言っていました。

せっかくゴボウとして生まれたのに
トマトのように丸くなれ!赤くなれ!
というのが日本の教育だ。

みんなと同じになれ!と言われても
元々、みんなは同じじゃないのだから
同じになる必要はない。

だから、俺は学校に行かなくなった。

こんな話をされていました。

まさしくこれは相対主義的な考え方です。

結果が出ない時は相対主義で考える

言われたことをやっても結果が出ない時こそ
絶対主義ではなく相対主義で考える。

これがめちゃくちゃ重要なポイントです。

なぜなら、本に書かれていること
セミナーで学んだことや
ワークをしても思った結果が出ない場合、

結果を出せない自分が悪い!と
自分自身を責めることにつながるからです。

すごい先生がこれが正しい!と言っているのに
その正しいことをやっても上手くいかない。

それは自分に問題があるからだ!

こうなってしまいます。

それは大きな間違いで
自分を責める必要は全くありません。

つまり、あなたが悪いのではなく
手法があなたに合っていないだけです。

齋藤ひとりさんが言われる
本当はゴボウなのに
丸くなれ!赤くなれ!と言われても
それは無理だよ!となるのと同じ。

やりたいことを見つけるワークをやっても
やりたいことが分からない。

自信を持つワークをしても
自分に自信が持てない。

こんな感じで、時間だけが
どんどん過ぎてしまい
あまり効果を感じない。

そして自分を責めてしまう。

こうした時ほど相対主義の立場に
立って考えることがおすすめです。

2つの部屋

さて、いつも通り長い文章になっていますが
いよいよ核心的な話をしていきます。

まず前提の話からすると、

人には

『知識の部屋』と『感情の部屋』

の部屋がある。

「え?なんのこと?」

そう思うのも無理はありません。

まず『知識の部屋』とは

学校や社会で学んだこと
本やセミナーで学んだことが
沢山な知識が入った部屋です。

一般的に東大に入る人は
この知識の部屋に
人一倍多くの情報を集めた人です。

それに対して『感情の部屋』は
喜怒哀楽に代表される感情の部屋です。

感情とは生まれ持ったもので
人生に潤いを持たせる
エッセンスであり
エネルギー源になっています。

今回のテーマである

『人はなぜ行動ができないのか?』

について、

行動するために必要なことは

『心からやりたいことを見つけること』

これが最も重要だということは
ここまでお伝えしてきた通りです。

そしてこれは自己啓発業界でも
昔から言われ続けてきました。

それでは、

『心からやりたいこと』

を見つけるために何をすればいいのでしょうか?

先ほど、

人には『知識の部屋』と『感情の部屋』がある

と書きました。

心からやりたいことは
『知識の部屋』にあるのか?

この部屋を隈なく探せば
心からやりたいことが見つかるのか?

答えは、どれだけ探しても
見つかりません。

なぜなら、知識の部屋は
情報が詰め込まれただけの部屋だからです。

心からやりたいことは
必ず『感情の部屋』に存在します。

  • 本当にやりたいこと。
  • 絶対にしたいこと。
  • これは自分の使命だと思えること。

これらは必ず感情に結びついています。

心からやりたいことが見つからない場合、
もしかしたら『知識の部屋』に
アプローチし続けてきた可能性があります。

世の中には本当にやりたいことを
見つけるワークがありますが、

大半のワークは『知識の部屋』への
アプローチをしています。

これも大きな盲点になっていると
感じています。

そもそも机に向かって、
うんうん考えること自体が
知識の部屋へのアプローチである可能性が高い。

この視点で今までのアプローチ方法を
思い出してみると
大きな気づきがあるかもしれません。

感情が世界を動かす

今、ウクライナとロシアの情勢で
侵攻しているロシア軍は士気が低く
ウクライナ軍は士気が高い。

こうした情報が報道されています。

もちろん、戦争に関する情報は
情報操作が多分にあることも確か。

 

だからどこまで本当の情報なのかは
分かりません。

しかし、「士気」には
必ず『感情』が結びついています。

ロシア軍に侵攻された
ウクライナの人々は

  • 家族を守りたい
  • 祖国を守りたい

このように強く感じるのは
感情がベースにあります。

先ほどお伝えした
『感情の部屋』の領域です。

今週、読んだレポートによると

ウクライナの前大統領ポロシェンコは
現大統領ゼレンスキーの政敵だった人ですが

戦争になったことをキッカケに
国外の滞在先からキエフに戻り

マシンガンを持って
今はゼレンスキーとは戦わずに
彼と共にウクライナのために戦う!

そう宣言しています。

命に関わる状況で
わざわざウクライナに戻り
銃を手にして戦う。

こうした強い意志には
必ず感情に結びついているものです。

強い感情が意志になり
そして強い意志が
あり方となって
国民は感情を揺さぶられます。

感情が意志につながり
それが「あり方」に昇格する

もし、ポロシェンコ元大統領が
「知識の部屋」だけで生きている人だとしたら
国外にいたまま祖国に帰ってくることはなかった筈です。

なぜなら、わざわざ死ぬかもしれない
戦地に身を置きに戻ったからです。

知識の部屋には感情がないため
リスクがない選択します。

いつの時代も人を突き動かすのは
知識ではなく『感情』

そして、本当にやりたいことも
知識ではなく感情がベースにあります。

これは「I Have a Dream」と演説した
キング牧師も同じ。

私には夢がある。

それは、いつの日か、私の4人の幼い子どもたちが、
肌の色によってではなく、
人格 そのものによって評価される国に住むという夢である。

残念ながらキング牧師は殺され
今も世界には差別があります。


しかし、心からやりたいことはキング牧師を突き動かし
そのあり方はアメリカ国民に伝播しました。

さらに世界にも伝播していきました。

つまり、たった1人の強い感情が
結果的に世界を動かしたわけです。

これは俺たちの人生も同じで

本当にやりたいことは感情の中にあり
感情が強い意志を生み出します。

やりたいことが見つからない
その本質は何か?

それは感情の部屋に鍵がかかっているのが原因です。

2種類の感情


ここまで『感情』の大切さについて
話してきました。

ここで感情に関して
お伝えすることがあります。

それは『感情』には2種類あるということ。

それが、

  • 1.情動
  • 2.気分

『情動』は喜怒哀楽をベースにした
嬉しい、腹が立つ、悲しい、嬉しい
充実感、達成感、幸福感のこと。

情動の特徴としては
明確な理由があり長時間続きません。

例えば、尊敬する人から褒められると
「嬉しい」と感じますが
その感情が1ヶ月後も続くことはありません。

そして「気分」は

不安、焦り、イライラする、
やる気が出ないといったこと。

気分の特徴は、明確な理由がなく
長時間続ことです。

例えば、イライラしている人は
1日中イライラしているし、

不安や焦りを感じている人は
それが日常になることもあります。

今回、お伝えした感情を大切にするとは
気分ではなく「情動」です。

やりたいことを見つけるワーク

あなた一人でできるワークを
1つご紹介します。

とても大切な7つの質問です。

あなたはいつ嬉しいと感じますか?

あなたはいつ楽しいと感じますか?

あなたはいつ腹が立つと感じますか?

あなたはいつ悲しいと感じますか?

あなたはいつ充実感を感じますか?

あなたはいつ達成感を感じますか?

あなたはいつ幸福感を感じますか?

日々の生活の中で
先ほど挙げた7つの質問を
常に意識してみます。

例えば、朝起きた時は何を感じているか?

朝ご飯を食べている時はどうか?

着替えている時はどうか?

出勤途中はどうか?

仕事中はどうか?

仕事が終わった時は何を感じているか?

家に帰ってきた時はどうか?

晩御飯の時は?

お風呂に入っている時は?

寝る前はどうか?

今、自分はこの7つのうちのどれを感じているのか?

それを明確に感じ取っていきます。

こうした情動の中に
本当にやりたいことがあります。

ぜひ、1つ1つの情動を感じ続けてみてください。

その先にきっと心からやりたいことがあります。

感情を感じ取っていくことは
知識の部屋とは全く違うアプローチになります。

そして7つの質問を繰り返すうちに
本当にやりたいことが見えてきます。

感情の中に『心からやりたいこと』があり
それが人生の目標となり
さらにエネルギー源になります。

そして知識は何を担うのか?

それは感情が決めた目的地まで
無駄な努力を省き効率的に進む
カーナビの役割を担ってくれます。

カーナビは素晴らしい機能がありますが
目的地を入力しない限り
ただの箱と変わりません。

人はいつからでも変われる

今、最も注目される大統領。

ウクライナのゼレンスキー大統領は
元々コメディアンだったことは有名な話です。

元々、大統領になったのは
普通の人がなぜか大統領に当選してしまう
そんなテレビ番組に出演していて
視聴者から実際に大統領になって欲しい!
と言われたのがキッカケとのこと。

まさか役でやっていた大統領に
本当になってしまったわけです。

人を笑われていたコメディアンから
大統領になり、そして国を率いて戦争をする。

人ってこんなにも人生が変わることがあるんだな!

と、しみじみ思いました。

コメディアン時代のゼレンスキー

母国のために戦うゼレンスキー大統領

人はいつからでも変われると言いますが
ゼレンスキー大統領は
まさしくその典型です。

人生を変える最も重要なことは
感情をベースにした生き方をすること。

その結果、

嬉しいこと、楽しいこと、腹が立つこと
充実感、達成感、幸福感など

彩りのある人生にシフトします。

裸でギターを弾いていた人が
今では祖国のために戦う変化を起こしたのも
間違いなく『感情』にあると信じています。

今回の記事があなたのお役に立てば幸いです。

それでは!

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